今月のメッセージ
日本人の美しさ
盛岡市本宮に、新しい少林寺拳法のスポーツ少年団が誕生しました。盛岡中部道院の助教、松浦俊也さんが「盛南スポーツ少年団」として立ち上げ、その結成式が去る1月22日、修練場所である本宮三丁目公民館で行われました。そこで私は次のような挨拶をさせていただきました。
「…いよいよ今年から、全国の中学校の授業で武道を取り入れることになります。なぜ中学校からの武道必修化なのか、ということですが、いま一般的に日本人の品位、品格といいますか、古来の日本人特有の美しさ、というものがだんだんと薄れつつあるような気がしています。そこで小さい時から武道を、ということではないかと私は思っております。しかし、私たちが自信と誇りを持っております少林寺拳法を、新しく取り入れてくださる中学校は残念ながらここ岩手県ではございません。そこでこのような社会体育としての少林寺拳法スポーツ少年団が、本宮にできたということは大変意義のあることだと思っております。…松浦先生のもとから、人間性豊かな青少年がどんどん生まれてくることを期待しております。どうぞ周りの方々も先生に協力してあげてすばらしいスポーツ少年団に育ててあげてくださることを願っております…。」
私は昨年、モナコで行われました少林寺拳法ヨーロッパ大会の審判員の一人としてそれに参加させていただきました。そこで私はある光景を目にして、いたく感動いたしました。それは大会が終わって講習会となり、それも終了し片付けになったときのことです、ヨーロッパの拳士たちがある一角で自分たちが着ていた道衣を、きちんと正座をして、たたみ始めたのです。それも皺をのばして、道衣にきちんと折り目を付けてです。それは日本人が忘れかけている日本人の美しい姿なのではないか、と私は気付かされたのです。
一般に「体と心を鍛える武道」といわれますが、こういった「美」も私たちは忘れてはならないことだと思います。